能美島でイノシシによる農作物被害が多発し、最近では民家付近や道路などでも目撃されています。本来はおとなしい性格の臆病な動物で、人間を襲うことはありません。 しかし、餌が不足していたり、子どもを連れたりした母親や、手負いのイノシシは人間を襲うので注意が必要です。 夜間は、農道・林道だけでなく国道でも何度となく目撃されていますし、農作業に向かう山道で突然出くわし、襲われけがをしたとの連絡もあります。 夜間の散歩や車両の運転の際は十分注意してください。なお、携帯ラジオなどで人の存在を知らせることもイノシシを回避する有効な方法です。
歩行中や車などで移動中にイノシシに遭遇したら
- 何もしてこないようなら放っておいてください。大抵は何もせずに通りすぎます。
- 近づいてきた場合は、慌てずにゆっくりと後ずさりしてください。急に動くと、イノシシも驚いて思わぬ事故につながります。
- 棒などで追いかけないでください。恐怖のあまり逃げ出したイノシシが、周りの人を襲うなど危険です。
市では捕獲活動や補助金・報償金制度を実施
イノシシは「鳥獣保護および狩猟に関する法律」で保護動物に指定されており、基本的に捕獲はできません。 しかし、農作物被害などに直接的な被害が出た場合は有害鳥獣として捕獲できます。ただし、捕獲できるのは主に山間の畑付近で、住宅地や神社、学校などの人が集まる場所では捕獲活動ができません。 このため、市では捕獲班を5班52人体制で編成し、捕獲活動を行っています。 また、農作物被害防止のための柵設置に対する補助金、狩猟免許取得や更新に対する補助金、捕獲報償金などの制度を設けています。
わなを仕掛けた場所には標識設置が必要
わなを仕掛けた場所には、標識の設置と1日1回以上の罠の確認が必要です。狩猟期間に入っていることから、錯誤捕獲などの防止のためにも必ず標識を設置してください。