5年後…10年後…どんな自分でいたいですか?
「畑仕事をしたい」「旅行に行きたい」
「自分で選んで買い物がしたい」「いつまでもお風呂やトイレは人の世話になりたくない」・・・
など、自分のことはいつまでも自分でしたいと皆さん思われているのではないですか?
平均寿命と健康寿命(健康上の問題が無い状態で日常生活を送れる期間)の関係を見ると、不健康な期間は、男性で8.4年、女性で11.6年と言われています。自立した生活を送る、そのためには何が必要でしょうか?何をしたらいいのでしょうか?どうすれば、できるのでしょうか?
その秘訣は「元気」でいること。とりあえず、明日から…、今日から…、今からできることは何でしょう。
「元気」の秘訣の3要素
「元気」の秘訣は、①食事をおいしく、②快適に眠り、気持ちよく起きる、③適度な運動です。
この3要素の関係が崩れると、「食事量の低下 → 身体がだるい → いつもウトウト 夜ぐっすりねむれない → 動きたくない → 動きにくい・転倒する → 気力・体力・自信の低下 → 閉じこもり」という悪循環に陥ります。
要支援・要介護状態の要因は、「運動器の障害」が全体の4分の1といわれています。
ところが、ある体操をした96歳のおばあさんの3mターン歩行時間がなんと3カ月で27秒から13秒へ、5m歩行が9秒から3秒になり小走りができるようになったとか…。いったい何をしたのでしょうか?
その名は「いきいき百歳体操」
いきいき百歳体操とは、重りを使った筋力強化の体操で、所要時間は約30分間です。
しかも、たったの週1、2回でOK!椅子に腰掛けて、準備体操、筋力運動、整理体操の3つの運動を行います。
しっかり「ウォーキング」「グラウンドゴルフ」ができるような方から、「杖やシルバーカーが手放せない…」そんな方にこそお勧めしたい体操です。重りを使った体操なので、負荷の量を変えることで誰にでも満足できる体操です。
この体操では、腹筋・太もも・おしり・腕の裏側を鍛えることで、布団からの起き上がりが楽になったり、荷物が軽く感じるようになります。
いきいき百歳体操は、なぜ良いの?
それは、難しくないのに効果がある体操だからです。椅子さえあればでき、ゆっくり動作を行うため、関節を痛めません。
効果的な体操には、「適度な刺激で、筋肉は大きくなる」「継続して刺激しないと、筋肉が痩せてくる」「刺激した部位にしか効果が現れない」の3つの性質への理解が重要です。加齢によると考えられていた病気や虚弱状態が筋量や筋力の低下に関係していることが分かってきました。
また、どの年齢においても筋量や筋力を維持し、回復させることができることも分かってきました。寝たきりによる虚弱老人の多くが、短時間・簡単な運動で筋力を2倍以上にできます。
筋力を2倍以上にするには…
「元気な身体を維持したい!」という気持ちが一番大事です。
みんなが介護予防の意識を持つことで、やらされ感が減り、自分からやろうと思います。
しかしどんなにいいものだとわかっていても、1人ではなかなかそんな気持ちを維持できませんよね。でも、誰かと一緒なら維持できるかも…。 「元気になれる体操があるなら、やってみたい」でも、「1人で続けるのは難しそうだな…」
でも、「仲間と一緒ならできるかも・・・」そんな思いから、百歳体操を身近な場所、歩いていける場所で始めるグループができています。
体操に取り組もう!
取り組まれている方から「身体が楽になった」「階段の昇り降りが楽になった」「立ち上がりがスムーズになった」とよく聞きます。
中には、「杖がいらなくなった」「シルバーカーがなくても、短い距離なら歩けるようになった」という方もいらっしゃいます。
また、体操の効果はもとより、「みんなと寄って話ができる」「みんなと笑える」「1週間に一度のこの日が楽しみになった」など、心が元気になったという声もあります。
どのグループも同じ体操をしていますが、それぞれのグループにそれぞれ雰囲気の異なるいろんなカラーがあります。
歌を歌うグループ、終わってからのお茶の時間を満喫するグループ、「クリスマス会したよ!」「今度はお食事しようね」など次回のお楽しみ会を計画しているグループ。
時には、「あの人みかけんようになったけどどうなん?」「こないだ歩きよるの見たよ」と、地域のつながりを感じる話がでることも。
どうして続けられるの?
体操をやる決定権が元気でいたいという自分自身にあること、定期的な体力測定でやる気を維持できること、
週に1回の体操が、いつの間にかイベントから日常生活の一部になること、参加者から自然に楽しくする工夫がでてくること、などがあります。
体操は集まるきっかけに過ぎない
体操は1つの集まる「材料」「つまみ」に過ぎません。
「百歳体操」という材料を使って、みんなで元気になる、みんなで介護予防に取り組む、そんな地域づくりをはじめませんか?
みなさんが主役です
「やる!」と決まったら、是非相談してください。地域包括支援センターでは、皆さんのやる気をサポートします!