2017年、新たに日本で発見されたオリーブの病気にオリーブ立枯(たちがれ)病があります。昨年、江田島市内でも初めて発生が確認されました。青枯病菌が原因で、この病気にかかると落葉や果実の萎凋が起こります。
現在のところ、本病に対する登録農薬がないため抜根して焼却するという対処なります。気になる症状の木がありましたら、オリーブ振興室までご連絡ください。
防除対策 】
(1) 本病に対する登録農薬は無いため、耕種的防除が基本となる。
(2)発病した樹は、速やかに抜根、除去し、残渣は圃場内に放置せず焼却する等して適切に処分する。また、同じ場所に定植しない。
(3)発病や感染が疑われる樹は、剪定等の作業は最後に行う。
(4)管理作業時の感染を防止するため、受益が付着する剪定ばさみやのこぎりなどの用具の清浄、消毒(70%エタノールや次亜塩素酸ナトリウム水溶液)を行う。
(5)新植時は既発生地からの苗の導入に注意するとともに、過去にナス科作物の青枯病等、本菌を原因とする病気の発生があった圃場の利用は避ける。
オリーブ立枯病に感染して落葉した枝
オリーブ立枯病に感染して萎凋した果実