埼玉県の川口青陵高等学校の生徒が10月27日㈯~29日㈪の2泊3日で本市を訪れました。
今回は、同校を受け入れた経緯などを紹介します。
友情の架け橋。届け、花火に込めた復興の願い
10月22日㈪未明、島に架かる橋に船が衝突するという事故に見舞われ、山口県の周防大島町は断水となりました。同町は本市と同じく民泊受入地であり、その週末にも修学旅行生の受入を予定していました。翌23日㈫午後、来訪予定の生徒276人の内、一部を本市で急きょ代わりに受入ができないかという話を同町からもらい、受入をしてもらえる家庭を探すこととなりました。
そして、この危機をなんとかしてあげたいという思いで集まった19軒で、2クラス(生徒72人)を受入することが決まりました。
本市では受入期間中の28日㈰夜に夏に豪雨災害で延期されていた「江田島湾海上花火大会」を開催。これには、突然の行先変更で不安だった生徒たちも、各家庭と花火を楽しみ、喜んでいたそうです。
通常、各家庭への受入の打診は、3カ月前ぐらいに行います。今回は、週の始めに受入することが決まり、その週末にすぐ受入があるという過去に例のない、電光石火、まさに花火のような展開でしたが、何事もなく受入できました。これは、民泊の事業が7年を経過し、受入家庭が経験を蓄積してきたことで、すぐ対応できたのだと思います。
最後に、同じ民泊の仲間である周防大島町の夜空にも、早期復興の願いを込めた友情の花火が届いていることを願います。