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江田島市

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「第2次江田島市総合計画基本構想(案)」に対する意見をいただきました

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公開日 2014年01月20日 (問)企画振興課 電話:0823-43-1630

 平成25年11月15日から平成25年12月16日にかけて,第2次江田島市総合計画基本構想(案)に対する意見を募集したところ,3件のご意見をいただきました。
 ご意見は一部趣旨を損なわないよう要約して整理し,本市の考え方とともに次のとおり公表いたします。
 また,いただいたご意見を踏まえ,「第2次江田島市総合計画基本構想」を平成26年2月に策定する予定です。貴重なご意見をいただき,ありがとうございました。
 なお,基本計画・実施計画につきましては,平成26年度に策定する予定としています。
 

実施結果の概要

実施時期 平成25年11月15日~同年12月16日
周知方法
  • 市ホームページへの掲載
  • 資料の閲覧,貸し出し(企画振興課,本庁1階ロビー,江田島支所,大柿支所,沖美支所,三高支所)
提出方法 電子メール,  ファクシミリ,  郵送または直接提出
意見募集の結果 意見提出者数 3人
提出方法内訳…直接提出(1件),電子メール(1件),電子申請(1件)

意見の概要と市の考え方(PDFファイルはこちら(311KB)

意見の概要 市の考え方
 私は農業をしていますが,市民満足度の低い産業・観光部門について,基本構想の中で,農林水産業の振興にどのように(どの方向に向かって)取り組むのか,あいまいでよくわかりません。まずは,市の方向性が見えないので,農業振興計画を立ててもらいたいです。
 定住や観光を促進するためにも,U・Iターンを受け入れ,産業として成り立つような担い手育成を進めていただきたいです。さらに,第1次産業だけでは限界があるので,企画や定住等他の分野と積極的に連携して進めていただきたいです。
具体的な取り組みを期待しています。
農業について基本構想案では,「基幹産業である農業・水産業については,これまで取り組んできたオリーブや夏牡蠣などのブランド化・6次化を推進します。また,荒廃農地や有害鳥獣問題,後継者・担い手不足などの課題の解決を進めます。」という方向性を示しています。また,「未来を切り開くまちづくり」の中で部門連携を掲げているところです。
今後,この基本構想の方向性にあわせ,より具体的な事業について基本計画及び実施計画で示していきます。農業振興計画についても基本計画・実施計画と整合性をもって策定していくことになります。
 市総合計画基本構想(案)拝読致しました。
 第一印象は,まるで砂上の桜閣,夢物語のようです。
 人口減少,少子高齢化が加速し,歯止めのきかない現時点に,このような構想を市民が本気なって考えると思いますか?
 この構想が長期的にしても実現に近づくには,人,若者が居ることが絶対的な条件であります。H37年,10数年後には人口2万を割り,65歳以上の高齢人口の割合は44%と予想されている現状にこのような構想を掲げても何年掛かっても実現不可能です。
 働く場所がない,人が居ない,若者が居ない現状の江田島が生き残る道は,広島との架橋による広島周辺のベットタウンとしての機能を持たせる事です。そうすれば人口は増え,産業も自然と盛んになる。長期的構想として広島架橋に日参嘆願をお願い致します。
 子や孫が喜んで江田島に住めるようになる事を願う者です。
 ご無礼,且つ拙い意見を述べさせていただきました。

P.S
人が居ないからこそ,この計画,構想が立案された事も理解出来ます。

 人口減少や少子高齢化の中,市への様々な行政ニーズに対応していくためには,効率的で効果的な施策を厳しい財政状況のもと,選択と集中によって行う必要があります。

 そのためにこの基本構想案では現実的な対応として,アンケートによる重要度や満足度のポイントを分析し事業展開を図り「住民満足度の高いまちづくり」を目指すこととしています。

 また,広島湾架橋構想につきましては,現行の総合計画にも記載してありますが,社会的情勢から具体的な進展を迎えられないまま現在に至っています。しかし,今後とも実現に向けた取り組みが必要であると考えます。

 

【対応】

第5章 第3節 「1 陸の交流ネットワーク軸」の記述を修正

  (修正文)

 また,江田島市と広島市を結ぶ広島湾架橋構想や市内の道路交通ネットワークを分断している津久茂~高田間(津久茂架橋)及び…
 まちづくりのコンセプトは,美しい語句を並べるのではなく,自分たちがなりたいこと,江田島市がこうなってほしいことを明確にあらわす言葉でなければならないと考えます。
 私の掲げるコンセプトは,「お年寄りや子供たちが元気な江田島。島外から訪れたくなる江田島」です。江田島市の現状は,今回のアンケート結果からみられるように,市政に対する市民の意識が、重要度と満足度が大きく乖離している状態であり、短期間での改善は遠いでしょう。
 まちづくりの方向性は,対策を網羅的に実施するのではなく,各課題の改善につながる核心的な課題に集中して取り組むべきと考えます。
 核心的な課題として最も重要なものは,「交通・移動の制約の解決」と考えます。現在の江田島は,島外からの観光客が訪れても,観光スポットへの移動が不便であったり,通勤者が船で港に着いてもバスが連絡しておらず,マイカーに頼らざるを得ません。このような交通環境では,多くの課題に対策を実施しようとしても,結局は,計画倒れになることは必至です。したがって,その他多くの課題は,「桶屋効果」を期待する程度の位置づけ,あるいは,次に取り組むべき課題とし,次の2点に絞って対策を実施することを提案します。


【私の提案1】『島内のどこからでも,どこへでも移動できる公共交通機関の充実』
  • バス事業を島内資本により民営化(公設民営も選択肢)し,自治体は,買い物割引,施設利用割引の原資に補助金を交付する。
  • バス停,転回所,車庫等を公共インフラとして位置づけ,自治体は,これらを整備し,民間の投資負担を軽減する。一方,事業者に対しては,補助金交付の条件として,島内全域への路線拡大を求める。
  • 海上交通とバスを全便連絡させ,海上交通利用者の利便性を向上させる。合わせて,相互乗り継ぎ割引を導入する。
  • バスターミナルを設置(小用,中町,大原)し,バス網のハブ化を進め,乗り換えの利便性確保や,事業運営の効率化を図る。
  • 各港の無料駐車場を有料化し,海上交通運営会社の収益源のひとつとする。自治体は,敷地を無償貸与する。

 上記施策を実施するに当たっては,経営が軌道に乗るまでの間の自治体の財政的支援が必要となりますが,自治体は,単純に不採算便(路線)への赤字補てんをするのではなく,割引原資に対して補助金を交付することが重要です。移動の利便性が担保されると,利用者が増加します。これにより,運営事業者の自立的な乗客増努力を促し,合わせて自治体の支出を抑制することができます。
 公共交通機関の充実は,現在の車+高速艇利用から,バス+フェリー・高速艇利用に利用者をシフトさせることができ,合わせて,お年寄りの通院,買い物や,子供の通学の利便性・安全性を高め,マイカー依存からの脱却を図ることができます。また,観光客の島内移動手段を充実させ,複数個所への訪問を容易にすることで,滞留時間を増加させることにつながり,ひいては島を豊かにします。
《期待される(桶屋)効果》
  • お年寄りや子供の外出が便利になり,安全も向上する。
  • お年寄りの外出機会が増加し,お年寄りが元気になり,ひいては医療費が低減される。
  • 地区間の格差が縮小され,地区の孤立感が改善する。
  • 目的地への移動が楽になることで,島外からの観光客が増加する。
  • 島内の観光スポットへの回遊が期待される。
  • マイカー通勤からの移行により,飲酒運転撲滅を推進でき,飲食業などへも波及効果が期待できる。


【私の提案2】『島内外から訪れたくなる日帰り観光スポットの設置・運営』
江田島市に近接する市町の住民には,手軽に訪れることができる地域に,新鮮な海産物や,農作物を手軽に安く求めたいというニーズがあると思われます。そこで,道の駅,海の駅,フィッシャマンズワーフ等,島内産品を即売する施設を建設し,島内外からの観光客を積極的に呼び込むことを目指します。即売所では,生産者の顔が見える販売方法を導入し,生産者と消費者をマッチングさせる場所として提供,これにより島内産業の活性化につなげます。また,お年寄りが生産した野菜や民芸品を販売するコーナーを設け,お年寄りの生きがいの場としても活用します。

【期待される(桶屋)効果】
  • 島外からの観光客の増加により,賑わいが醸成される。
  • 観光客の増加で島内へお金が落ち,島が豊かになる。
  • 生産者の所得向上につながる。また,新たな産業が生まれる機会となります。
  • お年寄りが元気になります。
  • 島外からの新たな投資が期待できます。

 私の提案の趣旨は,交通弱者を取り残さないことです。地域の活性化には,特効薬はありませんが,あらゆる課題解決に貢献する「万能薬」として,「交通・移動の制約の解決」を目指して,行政は,不採算路線の縮小や減便などの安易な対策にはしるのではなく,「石にかじりついてでも」という,強い意志を持って対策に取り組んでいただきたいと切に願います。

【私の追加提案】『日本の島しょ部の中で,一番進学率の高い中高一貫校の新設。』
 前述の2案では,多くの課題に共通する核心的な課題解決の取り組みとして,「交通・移動の制約の解決」について取り上げましたが,その取り組みでは解決しない課題である教育について取り上げます。
先のアンケート調査では,学校教育への期待と満足度も大きく乖離した結果となっており,江田島市の重要課題のひとつとなっています。ここでは,課題解決としての視点からではなく,新たな産業としての「教育」について提案します。
 日本一進学率の高い(島しょ部の)学校は,ただ単に有名大学への進学率を高めるだけではなく,温暖で豊かな自然が残る江田島の特色を生かした教育を目指します。一年を通じて取り組めるマリンスポーツや自転車競技,農林水産業のボランティア,体験学習など,都会の学校ではできない情操教育により,創造的で、個性的、道徳的な意識や価値観を持った,心身のバランスの取れた若者を育てる教育を目指します。
 これにより,全国から「江田島に行きたい!」という新たな魅力を創造します。また,島内には,下宿ビジネスが創出され,空き家対策や,公共交通機関の利用者増に貢献するでしょう。全国の教育関係者の注目を集め,視察ビジネスも芽生える可能性があります。
  • 廃校となった校舎を再利用し,中高一貫校を設立します。定員は,1学年80人とし,全校で480人とする。生徒と教職員は,全国から募集する。
  • 生徒は,島内に下宿する。下宿先からは,自転車や徒歩,バスで通学する。
  • 行政は,地元住民へ下宿者受入のための改装・改築を支援(低利融資,改装のコンサルティング)する。
  • 行政は,育ち盛りの生徒の健康面を支援するため,下宿先の大家さんに栄養指導を無料で実施する。
  • 地元の各種団体は,生徒の情操教育の機会を提供する。例えば,カヤック教室や,オリーブ栽培実習等)
 基本構想とは,まちづくりの基本的な理念であり,都市像及び将来の基本目標を示すものです。
 「お年寄りや子供たちが元気な江田島。島外から訪れたくなる江田島」というコンセプトは,基本構想案においても方向性は同一であり,基本構想案の中では,10年後を目指す姿として,「住みよさ」「誇りや元気」「にぎわいや個性」「市外から訪れてみたい,住んでみたい」などを感じてもらえるような魅力あふれる島を「恵み多き島」と表現しています。
 また,個別の事業については,基本計画・実施計画の中で検討していきます。