江田島市人口ビジョン・総合戦略を策定
前号では,人口減少が地域の将来に与える影響について紹介しました。
●これまでの総人口〔平成12年:32,278人〕→〔平成22年:27,023人〕⇒10年間で5,255人(△16.3%)減少
●これからの推計〔平成37年には19,900人(△26.4%)〕→〔平成72年には8,200人(△69.7%)〕
引き続き大きく人口が減少していくことが予想されていることから,少子高齢化に対する基本姿勢と,目指すべき将来の方向を示します。
基本姿勢
●現在を支える世代の定住を図る
定住者,縁故者,来訪経験者など,さまざまな形で江田島市に何らかの縁があり,「愛着」を持つ市内外の人が,市内で暮らし続けることができる「しごと」と「まち」を作ることのより,現在を支える世代の定住(定着や転入)を図っていきます。
●次代を子どもを増やす
現在の出生率の低迷は,ライフスタイルや就労形態の多様化などさまざまな理由がありますが,結婚や出産,子育てなど,理想を叶える後押しをすることにより,次代を担う子どもを増やしていきます。
目指すべき将来の方向
●地域で暮らすためのしごとをつくる ~若者が魅力を感じるしごとづくり~
魅力ある仕事をつくり,市内で働く人を確保することにより,就業世代の定着を図ります。
●交流人口の増加を図り,江田島市との「縁」を有する人を増やす ~ひとの流れづくり~
江田島市との「縁」を有する方を増やし,定住を促進します。
●子どもが生まれ,育つ江田島市づくりを進める ~結婚・出産・子育ての環境づくり~
子どもを育てやすい,育児・教育の環境を整えていきます。
●市民満足度が高く,時代に即した「住み続けたいまち」をつくる ~地域づくり~
江田島市内で安心して暮らせるまちの機能を確保します。
次号では,減少する人口を克服するための,将来に向けた具体的な施策をまとめた「江田島市総合戦略」について掲載します。